Ⅱ 至福を感じ取れないその理由
私たちが至福を感じ取れないその理由

至福を感じ取れない理由 1
自分の内側と外側の区別を教わってきてないので、心の使い方が間違っている

「本音」と「建前」は一致させるべき:という考えがあなたを苦しめる
本音とは内側のこと、建前とは外側のこと
人格者とは、本音と建前が一致しているべきであり、一致させ得ない者は偽善者である。
この様な考え方を持っていませんか?
そしてあなたは、その偽善者であることに悩んでいませんか?
この考えは、人を苦しめるだけで、何の役にも立ちません。
加えて、自分の内側と外側の区別をキッチリ理解している人がほとんどいないのが現実です。
幸せに生きるためには、その内外の区別を明確にし、しかも多くの場合、内外で対応を変える必要があるのです。

至福を感じ取れない理由 2
左脳がいつもおしゃべりをして、左脳 > 右脳の状態を常に作り出しているので、右脳が至福を感じ取れない

(2-1)「左」脳のおしゃべり

いつもやっている「脳のおしゃべり」
左脳に次々と考えが出て来ておしゃべりをしている状態です
私たちが例えば美味しい物を食べている時には、ただ食べていれば良いのですが。
マインドが勝手に働いて、いつも何かを考えながら食べています。
ところで、左脳が考える時には、必ず言葉に変換して考えますので、私たちの頭はいつも言葉でいっぱいの状態です。
それを「脳のおしゃべり」と言います。
これは私たちのごく普通の状態です。

(2-2)「左」脳のおしゃべりによって至福が感じ取れない
「左」脳のおしゃべりによって右脳が埋没することで至福が感じ取れない

左脳のおしゃべりによって「左脳優位」状態になる
右脳の意識は左脳のおしゃべりに埋没し、意識の表面に出て来られない
左脳のマインドは、人生体験をしていくために重要な役割を担っていますが、左脳が持つ「私」という意識は、体験するために持たされた偽意識/嘘の意識であるが故に、その嘘がバレないようにマインドは人が起きている間中、マインドが必要でない時であっても、死物狂いで働いています。
その結果、左脳のマインドは右脳よりも遥かに優位に作業するようになり、私たちの頭の中は、常にマインドのおしゃべり状態に置かれ、右脳の意識が表に出て来られない状態になっています。

至福を感じ取れない理由 3
チャージが邪魔をして「至福」が心に上がってこない

(3-1)チャージとは

チャージとは、潜在意識に隠された嫌な感情のエネルギー
自分が見捨てられた、認められなかった、愛する人を失った、自分のやった行為が許せない等、その悲しみが大きければ大きい程、それに気付きたくないちおう「怖れ」から悲しみを閉じ込め、顕在意識では気付かないようにしています。
人間の心には、受け止められない程の強い衝撃を体験した場合、それを潜在意識下に閉じ込めて気が付かないようにするという機能があります。
これは自分の心を守るための機能です。

(3-2)チャージの形成
人生に抵抗することで、潜在意識領域にチャージが形成される

(次頁の予備知識)怒りなどの感情反応は90秒間引き起こされる
感情を司る大脳プログラムの1つが誘発され、感情に応じた化学物質を血液を介して体中に満ち渡らせ、生理的な反応(例えば怒り)を自動的に引き起こします。
その反応は、血液からその物質が消えるまで続き、90秒間以内に物質が消えることで自動的生理反応の全てが終了します(ジル・テーラー博士著「奇跡の脳」:新潮社)。
もし90秒過ぎても反応(怒り)が続いているとしたら、それは体験し切っていないために、エネルギーが残っているからです。

チャージは「体験を逃避する」ことで発生する
「心の切り替え」によって生ずる「チャージ」
- 体験には「喜怒哀楽」がありますが、その中の「怒」と「哀」は私たちが嫌いなものです ⇒ ・そんな自分ではいけない ・そんな私でいたくない
- その中で私たちがやっていること ⇒ 「嫌な感情が出たら直ぐ気持ちを切り替える」
これは、本来しっかり体験して消化すべきエネルギーが未体験状態で潜在意識内に溜まっている状態です。
これを「チャージ」と呼びます。
それは後述のように私たちの人生に大きな影響を与えます。

チャージとは潜在意識内に溜め込まれたネガティブ・エネルギー
嫌な体験は、自分が気が付かないところ「潜在意識」へ溜め込みます
チャージとは、自分が体験したくない嫌な感情を、意識不可能な潜在意識表層部に押し込めたネガティブ・エネルギーを指すものです。
普通の顕在意識活動下に於いて、そのエネルギーを感じ取ることは不可能であり、本人は上手く隠しおおせた様に思っていますが、そのエネルギーも確実に人の活動に影響を与えます。
チャージの存在は、自分が意識できない所から作用するため、人生での大きな障害になります。

(補足)体験が90秒で終わらない原因
完全に体験し切れずに、エネルギーが残るため(それがチャージである)
- 90秒以内に気持ちを切り替えた場合 以前に説明した通り、切り替えで消化し切れなかったエネルギーがチャージとして溜まり、それがその体験を何度でもぶり返す原因となる。(対処法)⇒ 心の内側を完全受動に
- 出た感情を抑えていた場合 マインドで出た感情を抑えた場合にも、エネルギーが未消化になってチャージとして溜まり、それがその体験を何度でもぶり返す要因となる。(対処法)⇒ 心の内側を完全受動に
- マインドが納得していない状態で体験した場合 マインドが納得しない場合は、完全に体験することが出来ないのでエネルギーが未消化になってチャージとして溜まり、それがその体験を何度でもぶり返す原因となる。(対処法)⇒ ディクシャなどの高次元の力
- 同じ体験が長期に渡って行われた場合 長期にいじめを受けたなどの場合には、チャージが何層にもなっているので、1つ消しても次のが出てくる。(対処法)⇒ ディクシャなどの高次元の力

(3-3)潜在意識表層のチャージがブロックしている
至福が右脳に上がるのを潜在意識表層のチャージがブロックしている

至福がチャージでブロックされ、右脳に上がることが出来ない
至福である宇宙の根源が潜在意識(ハート)の最奥に存在しますが、脳と潜在意識との間の潜在意識表層部にチャージが出来てしまうと至福が右脳に上がるのをブロックしてしまうので、右脳は至福を感じ取れない状態になります。

(3-4)チャージが不幸な人生を創り出している

チャージがシッカリ体験できるように自分の人生が導かれる
チャージは嫌な体験のエネルギーばかりなので、自分の人生が不幸になっていく
私たちは、この世界で体験するのが役割です。
したがってチャージとして、未体験エネルギーであれば、宇宙の根源はそれを体験させるべく、その人の人生を導きます。
要するに、チャージがもたらす不幸とは、宇宙の根源の温かい導きなのです。
その導きでももたらされた体験にも抵抗すると、今度は形を変えて何とか気付かせようとします。
「事故・怪我・病気・暴力に遭う・災害・盗難・トラブル」などは、チャージが形を変えたものです。
体験をしっかり受け止めれば、このような不幸は次第に減っていきます。

至福を感じ取れない理由 4
幸せな人間関係を築く方法を知らない

人間関係の基本を教えられていない私たち
私たちは、「先祖から伝えられてきた素晴らしいノウハウも含めて過去の全てを否定する」戦後の教育や核家族化によって、人間関係を整えるための教育を受けて来ませんでした。
それどころか、日本人が本来持っている意識とは異なる欧米の「自己中心主義」を徹底的に植え付けられて育ってきました。
そのために今、人間関係で悩んでいる方が非常に多いのです。
私たちは、ここでもう1度原点に立ち戻って、人間関係の基本を学ぶ必要があります。

Ⅲ 至福を感じ取れる方法 全体図

こうやれば誰もが至福を感じ取れるようになる
これから①②③を解説していきます。
その中には、誰にでも効果が必ず現れる「実践法」も入れてあります。

Ⅳ 内側と外側の区別を知る

自分の「内側と外側」とは
内側とは「心で思っていること」、外側とは「実際に行動として表していること」を指しています
例えば、あなたが幸せになるために「全てを受け入れなさい」と言われた時、それは内側の心のあり方を言っているのか、それとも外側の取るべき行動のことを言っているのかを、シッカリ判断する必要があります。
これを外側の事を言っているのだと勘違いすると、あなたの人生は無気力人生になってしまいます。
これは実は内側のことを言っているのですが、この「受け入れる」という表現にも大きな問題があります。
これから実践法でそれを解説していきます。

内側実践法
心の持ち方をどうしたら良いのか
- 自分の今出した考え・感情に気付いている
- 内側は一貫して受動的であれ

Ⅴ 「気付いている」の実践法と、その意味
「夫が妻に対して自己中な振る舞いをし、妻が腹を立てた」という事例で説明していきます

実践法:出た感情を90秒間、意識し続ける
意識し続けるとは、「出た感情に気付いている状態を保つ」ことです
これは特に難しい事では無いと思います。
自分が腹を立てている場合には「自分は今、腹を立ててるなあ」と、ただ腹を立てていることに気付いていたら良いのです。
恥ずかしい思いをした場合には「自分は今、恥ずかしく思ってるなあ」という具合です。

「気付いている状態を保つ」その意味
顕在意識に上げ続けることにより、考えや感情を潜在意識に押し込めないようにする
例えば夫に対して腹を立てた場合、自分は自身を好い人だと思いたいので、嫌な感情を出した自分なんか見たくない、そんな心を出す自分を許せない等と思います。
すると人は、
- 「夫の事はもういいから、子供の事を考えよう」など気持ちを切り替えて出した感情を隠す
- 「今日はひどく疲れているからなのよ」など理由を付けて気持ちを誤魔化す
- 「私は夫に腹を立てているのではない。意見を言ったまでだ」など腹を立てている自分を認めない
- 「また腹を立ててしまった、そんな自分はどうしたら変わる事が出来るのか」など腹を立てている自分を拒否(抵抗する)
- 「腹立ちの感情が消えるように祈ろう」など出した感情から逃げる
… などの行動を取り、その結果出ている感情を潜在意識へ押し込んでチャージを形成させてしまうのです。
この実践は、出た感情を気付いた状態に保つことで「顕在意識に上げ続け」、潜在意識に押し込めないようにするための実践法です。

Ⅵ 「受動的であれ」の実践法

出た考え・感情に「受動的」になるとは
出た考え・感情に、気付いているだけで「反応せず何もしない」ことです
自己中な夫に対して「このろくでなし!」と、瞬間的に腹を立ててしまった時には、「ああ、今私は夫に対して『ろくでなし』と腹を立てているなあ…」という具合に、自分が瞬間的に出してしまった考え・感情にただ気付いているだけにします。
別の言い方をすれば「自分がいま出したその考え・感情に気付いてはいるものの、一切反応しない、出たまま放っておく」ということをやります。

出た考え・感情に「受動的」になれていない状態とは
マインドが次々と考えを作り出し、しゃべり続ける状態です
出した考え・感情に反応してしまうと、図の様に、左脳が働いて次々と新たな考えが浮かんできます。
すると、左脳の活発な活動に右脳の活動が抑えられることで、潜在意識領域の至福も右脳に浮上出来なくなります。

受動的になることを忘れていることに気付いた時、どうするか
慌てないでください、気付いた時点から受動になったらいいのです
自分が出した考え・感情に受動的になる必要性は解っていても、自分の考え・感情につい反応してしまうことはよくあります。
反応している事に気が付いたら、慌てないでください。
気付いた時に、気付いた時点で出していた考え・感情から再スタートし、受動になったら良いのです。
でも、どこかで反応を止めない限り、左脳がマインドでいっぱいになってしまい、至福は永遠にやって来ません。
そしてチャージがどんどん溜まっていきます。

もう1度、念押しです
出た嫌な考え・感情を何とかしようとするのは最悪の行いです
嫌な考え・感情が来たらジタバタせず、それにちゃんと気付き、何もせずただ観察し続けます。
それが「出た感情に対して受動的になる」ということです。
嫌な感情がある間は苦しいのですが、それは90秒以内で消えていきます。
すると不思議なことに内側に喜びが湧いてきます。
「あらゆる体験が喜びです」というのは本当の事です。
嫌な感情が来たら、そのような感情を出す自分を許すことがポイントです。

大事なことなので、さらに念押しです
嫌な考え・感情に受動的になるとは
受動になるとは、誤魔化す事ではありません。
拒否する事でもありません。
逃げる事でもありません。
隠す事でもありません。
そして受け入れる事でもないのです。
受け入れる事だと勘違いしている方が、非常に多いのが現実です。
自分が出した醜い感情を受け入れる必要なんかありません。
出た考え・感情を放置しておいたら良いのです。
そして、その感情がただ消えるのを待っていてください。
表現的には「受け入れる」でなく「受け止める」が正解です。

(補足)皆の大変な勘違い:「受け入れる」は受動状態ではない
「受け入れる」はマインドが動いている「能動状態」です
受動状態に関して巷では「とどまれ、味わえ、見ているだけにせよ、あるがままであれ」など色々な表現を使って説明していますが、それをほとんどの方は、来た体験を「受け入れる」ことだと勘違いしています。
そして、この勘違いによってまた苦しむのです。
色々な表現で言われているということは、ひと言で適切な表現が出来ないことの現れなのですが、それを多くの識者がひと言で説明してしまっています。
それでは聞く方が勘違いするのは当たり前です。
そこではこの資料でやっているように、丁寧な説明が必要です。
「受け入れる」は、実はマインドが動いて受け入れようとしている能動状態です。
その意識状態では「受け入れねばならないと思う心・受け入れられない自分に抵抗する心/責める心」など、つまりマインドが働きます。
それに対して「受動」は、自分をそこに関与させない状態、つまりマインドを働かせない状態です。
繰り返しますと、ここでは「自分は何もするな、感情が出たら出たままの状態で放っておけ」と言っているのです。
どうか「受け入れねばならないと思っていた自分」を捨ててください。
思ったらダメです。


